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Chapter5/ストランドボード


国内の間伐材を基材に使用。
ノンゲルで安全かつ、通常の施工方法で利用可能。
無理なく端材削減・森林問題に寄与できる。

東京大学弥生講堂アネックス

ぎふメディアコスモス

ぎふメディアコスモス

 基材(台板)に使用しているストランドボードは岐阜県各務原市にある㈱エスウッドで作られています。昨今問題視されている国内の森林荒廃を2000年より着目し間伐材利用に着手してきた環境問題の解決を牽引する企業です。
 
 間伐とは森林において木の過密状態を避け森林の健全的な状態を保つために一部の樹木を適度に伐採すること。より良い木(太い木)を育てるためだけではなく、日光が地表にあたり下層植生が繁茂することで風害や山地災害に対する土壌の強化や、森林の水源涵養機能の向上にも寄与します。森林の問題だけではなく山全体・生物・河川など私たちの生活に関係する環境を保つために必要な作業です。

 エスウッドのストランドボードを初めて知ったのは2015年ごろ、「ぎふメディアコスモス」内に置かれている什器からでした。既存のOSBボードにはない繊細さと木の持つ硬さと柔らかさ「木肌」という表現がストランドボードに対しては浮かんだことを覚えています。
 またエスウッドのストランドボードは質感や見た目だけではなく、これまでの接着剤とは異なる働きを持つポリエチレングリコール系ハイブリッド接着剤(ノンゲル)を用いたボード成型技術により、ホルムアルデヒドなどの有害VOCの放散を最少に抑制し燃焼生成ガスの安全性を最高度に保持。誤って幼児が嘗めても安全性が高いという欧州規格(「玩具の安全性」)の規格値もクリアーしています。
 それに加え、通常のシナベニア等の木質材と同じ利用方法で施工が可能なことから、家具などを製作する上で別途新たな工程が発生することはありません。
 
 基材をストランドボードにすることで、この製品を利用される家具・内装メーカーや製品を購入するユーザーが無理なく身近な森林問題に関わりを持ち寄与できる仕組みを加えました。
  ㈱エスウッド https://s-wood.jp/